2026年版「マッチングアプリ最新トレンド」後半5つから読み解く市場の深層と未来

調査結果

2026年、日本のマッチングアプリ市場は単なる量的拡大を超え、多様化と成熟化が同時進行している。この流れを端的に表すのが、株式会社トゥエンティトゥがまとめた「マッチングアプリ白書2026」における最新トレンドだ。前半5つ(市場規模、新規参入減少、戦国時代、第5世代、AI恋愛)に続いて公開された後半5つのトレンド――「ディナーシェアアプリ」「機能追加」「マルチブランド化」「AIウォッシング」「既婚者マチアプ」――は、今後の市場構造を理解するうえで重要な意味を持つ。ここでは、それぞれのトレンドが何を示しているのか、現状と課題を読み解いていく。

ディナーシェアアプリ——出会いの“実体験”を軸にした新潮流

「ディナーシェアアプリ」は、単なるマッチング(出会いのきっかけ)ではなく、リアルな体験を出発点にする新しい形の出会いとして注目されている。
これは、オンライン上での意思疎通だけでなく、食事という共通の体験を媒介にして人と人がつながる仕組みだ。具体的には、ユーザーがアプリ上で「一緒に食事する相手」や「日時・場所」を設定し、アルゴリズムによって選ばれた3〜6人程度の少人数グループで実際に食事を楽しむ仕組みが採用される。

なぜ「リアル体験」が求められるのか?

これまでのマッチングアプリは、「チャット」「マッチング」から始まり、そこで初めてリアルな接触を図る流れが一般的だった。しかし、近年のユーザーの価値観は変化しており、「まず安心できる空間で直接会いたい」「実体験を通して相手を知りたい」というニーズが高まっている。その点で、ディナーシェアアプリは、恋愛目的だけでなく友達作りや交流目的でも参加できる柔軟性を持つことが大きな特徴だ。

市場への影響と意味

ディナーシェアアプリの登場は、マッチングアプリがどんどん「出会いの手段」から「リアルで楽しめる体験価値」へと進化していることを示している。単一のチャット・マッチング機能では満足できないユーザー層に対して、より豊かな体験を提供する方向へと市場はシフトしていると言えるだろう。これは、「体験価値の最適化」というマッチングアプリ市場の新たな潮流を象徴する動きである。

機能追加——既存アプリの“深化”競争

2025年以降、多くの既存マッチングアプリが機能追加を進めている。「ユーザーの定着」と「支払いユーザー数の確保」が課題となる中、サービス同士の差別化を図るため、従来のマッチング機能だけではなくユーザー体験を豊かにする新機能が次々と投入されている。

事例:Tinderの「Double Date」やタップルの学生向け機能

代表例として、Tinderが追加した「Double Date」という機能が挙げられる。これは友人と2人組で他の2人組とマッチングできるという機能で、従来の1対1形式を超えたグループ体験の創出を狙ったものだ。また、タップルは「タップルStudent」のような学生向け機能を拡充し、ユーザーセグメントごとに特化した利用体験を提供している。

なぜ機能追加が重要なのか?

マッチングアプリの市場は既に成熟期の入り口にあり、単純なスワイプ・マッチングだけではユーザーのエンゲージメントを高め続けることが難しくなっている。そのため、以下のような方向で機能が進化している。

  • 恋愛以外の人間関係形成をサポート
  • 仲間や友達と一緒に楽しめる体験を提供
  • 安全性や安心感を高める機能を強化

このように、機能追加は単なる“追加要素”ではなく、ユーザーの満足度を高めるための戦略的施策となっている。

マルチブランド化——ポートフォリオ戦略による市場最適化

近年、ひとつの企業が複数のマッチングアプリを運営する マルチブランド戦略 が増加している。これは、単一アプリでは幅広いユーザー層のニーズに対応しづらくなってきたことへの対応策だ。

具体例とその背景

たとえば、バチェラーデート社は「バチェラーデート」「Koyoi」「The4」「Platinum」という4つのブランドを展開し、さまざまなユーザー層・婚活段階に応じた利用体験を提供している。また、タップル社やアイザック社も、2ブランドずつのアプリを運営することで、ターゲットごとに最適な出会いを設計している。

マルチブランド化の意味

この戦略は、単一アプリで“すべてのユーザーを満足させる”ことが難しくなってきた現実を反映している。ユーザーごとの目的や価値観は多様化しており、それぞれに最適化されたサービスを提供することで高いエンゲージメントを維持する必要があるのだ。さらに、複数アプリを運営することで、マーケティングデータやアルゴリズムなどのノウハウを共有できるメリットもある。

結果としての市場構造

ポートフォリオ経営によって企業は「総合型」だけでなく、「専門特化型」「体験型」といった棲み分け戦略を敷くことができ、市場全体の成熟を促進する結果となっている。これは、ユーザー側にも選択肢の多さという恩恵をもたらしている一方、企業にとっては“各ブランドごとの明確な差別化戦略策定”が不可欠になっている。

AIウォッシング——目に見えない技術の誤認リスク

AI技術の注目度が高まる中で、マッチングアプリ業界でも「AI」を前面に打ち出すサービスが増えている。しかし、実際にはAIが限定的にしか使われていないにも関わらず、AI活用を大げさに宣伝している事例が散見される。この現象は「AIウォッシング」と呼ばれ、注意が必要だ。

AIウォッシングとは?

AIウォッシングとは、自社サービスにおいて実際にはAI技術の活用が限定的であるにもかかわらず、あたかも高度なAI技術を搭載しているかのように宣伝する行為を指す。マッチングアプリでも、単なるレコメンドや簡易的なテキスト生成を「AI機能」と謳っている場合がある。こうした過度な宣伝は、景品表示法における優良誤認になる可能性があり、ユーザーに誤解を与えるリスクがある。

なぜ問題なのか?

ユーザーが「AI搭載=高精度のマッチング」と期待して利用したにもかかわらず、実際にはAIの活用が限定的であれば、その信頼性が低下する。マッチングアプリはすでに安全性や信頼性が重要視される領域であり、技術の誤認によってユーザー体験が損なわれるリスクは無視できない。今後は、各サービスがどの部分にAIを活用しているかを透明化することが求められるだろう。

既婚者マチアプ——トラブルと社会的課題

最後のトレンドは、既婚者によるマッチングアプリの利用とそれに伴うトラブルの増加だ。出会いの利便性が高まったことで、恋愛や再婚を真剣に考える人だけでなく、スリル目的や遊び目的で既婚者が利用するケースが多く報告されている。

増加するトラブルの実体

既婚者が独身を偽ってマッチングアプリを利用するケースでは、出会いを通じたトラブルや法的な争いに発展する事例も出ている。たとえば、独身だと偽っていた既婚男性との関係が明らかになり、元パートナーが200万円以上の慰謝料を求める訴訟が発生したケースでは、東京地裁が88万円の賠償を命じた判決もある。

既婚者マッチングアプリの存在

さらに、既婚者同士の“食事・交流”をテーマにした既婚者専用のマッチングアプリも登場しており、その存在自体が倫理的議論を呼んでいる。既婚者を排除する仕組みが十分機能していないケースも多く、本人確認や独身証明書の提出など、より厳格な仕組みを導入する必要性が指摘されている。

社会的課題としての位置づけ

マッチングアプリは本来、誠実な出会いを提供する場として発展してきた。しかし、既婚者による不正な利用が増えることは、利用者全体の信頼を損なう危険性がある。そうしたリスクへの対応は、プラットフォーム側の運営姿勢や技術的な検知体制の強化といった課題として、今後の市場全体で向き合うべきテーマになっている。

出会いの未来をつくるトレンドと「コンパイキタイ」

以上、後半5つのトレンドを通じて見えるのは、マッチングアプリ市場が単なる出会いの場から、体験価値・信頼・社会的責任・倫理といった多面的な価値を提供するステージへと変化していることだ。そして、その流れの中で注目すべきひとつの存在が、合コンマッチングアプリ 「コンパイキタイ」 である。ユーザー同士の口コミ・評価を核とする第5世代の手法を取り入れながら、リアルな合コン体験にフォーカスしたサービスとして、多様化する出会いニーズに応える存在となっている。

グループマッチング研究所とは?
グループマッチング研究所

「グループマッチング研究所」は、合コン・街コンサービス比較を行うマッチングアプリメディアです。合コンマッチングサービスや街コンサービスなど複数人のマッチングサービス(グループマッチング)に特化しており、様々なコンテンツを発信することで合コン・街コンに行きたいユーザーがサービスを探す手助けを行います。

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「コンパイキタイ」は、人数・場所などを指定して合コンのマッチングを行うことができるサービス。会社名検索や口コミ投稿などの独自機能が多く、男女ともに多くの利用者がいる。

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