日本のマッチングアプリ市場は、ここ数年で大きな進化を遂げている。その中でも特に注目を集めているのが、第5世代マッチングアプリと呼ばれる新しいジャンルの台頭だ。
従来のマッチングアプリとは異なり、ユーザー同士の関係性を「当事者2人だけ」で完結させず、第三者の視点を取り入れる設計が特徴となっている。
本記事では、第5世代マッチングアプリの定義や背景、なぜ今支持を集めているのかについて整理していく。
第5世代マッチングアプリとは何か
第5世代マッチングアプリとは、ユーザー同士が口コミや評価を共有し、その情報を判断材料として相手を選べるマッチングアプリのことを指す。
プロフィール写真や自己紹介文、メッセージのやり取りといった従来の情報に加え、「実際に会った人からの評価」や「第三者の口コミ」が可視化される点が最大の特徴だ。
これにより、ユーザーは
「この人はどんな印象だったのか」
「誠実に振る舞っているか」
「安心して会える相手か」
といった情報を、より立体的に把握できるようになる。
なぜ「第5世代」と呼ばれるのか
マッチングアプリの進化は、大きく世代ごとに分けて捉えられることが多い。
スワイプ型、価値観マッチ、AIレコメンドなどを経て、第5世代で特徴的なのは、信頼形成の仕組みそのものをプロダクトに組み込んでいる点だ。
これまでのマッチングアプリでは、信頼は主に
・自己申告
・メッセージのやり取り
・実際に会った後の印象
といった曖昧な要素に依存していた。しかし第5世代では、信頼を「構造として可視化」することで、出会いの不安を減らそうとしている。
「コンパイキタイ」に代表される第5世代マチアプ
第5世代マッチングアプリの代表例として挙げられるのが、2023年にリリースされた「コンパイキタイ」だ。
コンパイキタイは、合コン形式の出会いに特化したマッチングアプリであると同時に、参加者同士が口コミや評価を行える仕組みを取り入れている。
この仕組みによって、
・誠実に参加しているユーザーは評価されやすい
・ドタキャンや不適切な行動を取るユーザーは自然と排除される
という循環が生まれている。
口コミ・評価がもたらす「安全性の向上」
第5世代マッチングアプリが支持される最大の理由は、安全性の向上にある。
第三者の評価が存在することで、ユーザーは「何が起きるかわからない出会い」から、「ある程度予測可能な出会い」へと認識を変えることができる。
特に、
・初対面の相手に不安を感じやすい人
・過去にマッチングアプリで嫌な経験をした人
・慎重に相手を選びたい人
にとって、口コミや評価は非常に大きな判断材料となる。
誠実なユーザーが報われる設計
口コミ・評価の仕組みは、安全性向上だけでなく、誠実なユーザーが正当に評価される環境を作り出している。
これまでのマッチングアプリでは、真面目に利用していても、それが可視化されることは少なかった。
一方、第5世代マッチングアプリでは、
・丁寧な対応
・時間や約束を守る姿勢
・相手への配慮
といった行動が評価として蓄積される。その結果、誠実なユーザーほど次の出会いにつながりやすくなり、サービス全体の質も向上していく。
「慎重に選びたい人」にフィットする新ジャンル
第5世代マッチングアプリは、特に
「自分と相手だけで判断するのは不安」「第三者の意見も参考にしたい」
というユーザー層と相性が良い。
マッチングアプリが一般化する一方で、出会いに対してより慎重になる人も増えている。そうした価値観の変化に対し、第5世代マッチングアプリは自然にフィットしていると言える。
新ジャンルながらユーザーを獲得している理由
第5世代マッチングアプリはまだ新しいジャンルでありながら、着実にユーザーを獲得している。その理由は、「新しさ」ではなく、今の市場が求めている価値を的確に捉えている点にある。
成熟期に入ったマッチングアプリ市場では、
・安心できること
・信頼できること
・無駄なストレスが少ないこと
が、何よりも重視される。口コミや評価を軸にした第5世代マッチングアプリは、まさにそのニーズに応える存在だ。
第5世代マチアプは「成熟市場の回答」
第5世代マッチングアプリの登場は、単なる流行ではない。
これは、成熟市場において「どうすれば出会いの質を高められるか」という問いに対する、一つの明確な回答だと言える。
今後、口コミや評価の仕組みは、特定のアプリだけでなく、マッチングアプリ全体に影響を与えていく可能性が高い。
第5世代マッチングアプリの動向は、今後のマッチングアプリ業界を読み解く上で、重要な指標となるだろう。








