株式会社IBJが実施した「結婚相談所の活動」に関する意識調査の結果が公表され、令和時代の婚活事情が明らかになりました。
この調査は、婚活中の男女1,822名を対象に行われ、結婚に対する意識や結婚相談所の利用実態について興味深い傾向が浮き彫りになりました。
ニュースの背景
2024年上半期の出生数が32万9998人にとどまり、年間出生数が70万人を割り込む可能性が高まっています。
この背景には、未婚・晩婚化の進行や、結婚・出産を控える人の増加があると考えられます。
注目ポイント
結婚を意識し始める年齢の男女差
男性は30~34歳(33.8%)、女性は25~29歳(34.7%)で本気で結婚を意識し始める傾向が明らかになりました。
女性の方が早く結婚を意識し始めるのに対し、男性は安定した収入を得る30代以降に結婚を意識し始める傾向があります。
20代の交際経験の減少
結婚相談所に入会する前の交際経験について、20代の約3割が「ない」と回答しました。
これは他の年代と比較して高い割合であり、若者世代の恋愛に対する価値観の変化や、職場での恋愛の減少が影響している可能性があります。
マッチングアプリから結婚相談所へのシフト
結婚相談所入会前に利用した婚活ツールとして、男女ともに「マッチングアプリ」が最多となりました。
より真剣な出会いを求めて結婚相談所へ移行する傾向が見られます。
結婚相談所の効率性
結婚相談所の効率が良いと感じる点として、8割の男女が「結婚を目的とする人だけが登録している」ことを挙げています。
実際に、IBJの会員は平均9ヶ月の活動期間で結婚に至っており、一般的な交際期間の1/12という短期間での成婚を実現しています。
予想される今後の展開
結婚相談所の一般化
結婚相談所の利用を周囲に話さない人の割合が減少しており、今後さらに結婚相談所の利用が一般的な選択肢として認識されていく可能性があります。
カウンセラーの役割の重要性
価値観の多様化が進む中、結婚相談所のカウンセラーが果たす役割がより重要になると予想されます。
カウンセラーが仲介することで、効率的な結婚観のすり合わせや意思決定のサポートが可能になります。
婚活ツールの多様化と使い分け
マッチングアプリから結婚相談所へのシフトが見られる一方で、個人のライフスタイルや価値観に合わせた婚活ツールの選択が重要になると考えられます。
まとめ
令和時代の婚活事情は、晩婚化や少子化の影響を受けつつも、結婚相談所の利用が一般化し、効率的な婚活手段として認識されつつあります。
マッチングアプリなどのオンラインツールから、より真剣な出会いを求めて結婚相談所へ移行する傾向が見られ、カウンセラーのサポートを受けながら短期間で成婚に至るケースが増えています。
今後は、個人のニーズに合わせた婚活ツールの選択や、結婚相談所のさらなる一般化が進むと予想されます。
多様化する価値観の中で、効率的かつ真剣な出会いを求める人々にとって、結婚相談所は重要な選択肢の一つとなっていくでしょう。






