株式会社オミカレが、マッチングアプリの利用実態に関する最新の調査レポートを公開しました。
この調査は、20歳以上のマッチングアプリ利用経験者1,067名を対象に実施されました。
調査結果の主なポイント
恋人ができた割合と成功要因
マッチングアプリを利用して1人以上恋人ができたと回答した人は全体の44.6％でした。
興味深いことに、自身をモテると自覚している人や高年収の人ほど恋人ができやすい傾向が見られました。
利用目的と真剣度
約6割の利用者が相手の目的を「結婚相手探し」または「恋人探し」と感じていましたが、約4割は婚活・恋活以外の目的を感じており、中には金銭目的の利用者も存在することが明らかになりました。
トラブルの実態
全体の77％以上が何らかのトラブルや困った体験をしたと回答しています。
最も多かったのは「見た目（写真）の詐称」で、男性では「マルチ商法やネットビジネスの勧誘」、女性では「体目的の人がいた」というトラブルも報告されています。
満足度とその要因
男性は「タイパ（時間帯効果）」、女性は「コスパ（費用対効果）」に最も満足していました。
一方で、男性は「実際に会えた数」、女性は「安全性」に不満を感じる傾向が強いことがわかりました。
注目ポイント
- マッチングアプリの成功率は約45％と、予想以上に高い数字を示しています。
- 自己認識や経済力が成功率に影響を与えている点は、アプリの仕組みや社会の価値観を反映しているといえます。
- トラブルの多さと種類は、オンラインでの出会いに潜む危険性を浮き彫りにしています。
- 男女で満足度の要因が異なる点は、アプリ設計や運営方針に影響を与える可能性があります。
予想される今後の展開
安全性の向上
トラブル報告の多さから、各アプリ運営会社は安全対策の強化に乗り出すことが予想されます。
AI活用の進化
自己認識や経済力が成功率に影響を与えているという結果から、より精度の高いマッチングアルゴリズムの開発が進むでしょう。
リアルイベントとの融合
調査結果では婚活パーティー・街コンの方が恋人ができた割合が高かったことから、オンラインとオフラインを組み合わせたサービスが増える可能性があります。
多様な目的への対応
婚活・恋活以外の目的を持つ利用者も多いことから、目的別のアプリや機能が登場する可能性があります。
まとめ
この調査結果は、マッチングアプリの現状と課題を明確に示しています。
成功率が予想以上に高い一方で、多くの利用者がトラブルを経験しているという事実は、このサービスの両面性を表しています。
今後は安全性の向上と、より効果的なマッチングシステムの開発が求められるでしょう。
また、オンラインとオフラインの融合や、多様な目的に対応したサービスの登場など、マッチングアプリ業界のさらなる進化が期待されます。
