2024年に流行の兆しを見せている複数人のマッチングサービス。
今回は、その中でも合コンマッチングサービスに絞り、歴史を振り返ります。
日本で最初の合コンマッチングサービス「Rush」
日本で最初の合コンマッチングサービスと考えられるのは、2003年にリリースされた「Rush(ラッシュ)」(現在は「IBJごはんデート」)です。
次の年には「コンパde恋ぷらん」がリリースされ、合コンを求める多くのユーザーはこの2つのどちらかのサービスを利用することになりました。
2015年には、「夜をもっとたのしく。お酒をもっとおいしく。」をコンセプトにした「JOIN US(ジョイナス)」がリリースされます。毎朝5時にマッチングとチャット履歴がリセットされるなど、ライトな飲み会に適した機能で人気を集めました。
2020年には、恵比寿にいる人と当日に会えるローカルマッチングアプリ「EBISUiru(エビスイル)」がリリース、2022年には男女2人組同士の出会いに特化した「Apomo(アポモ)」とその日の気分に合った飲み友を探すことができる「Ours(アワーズ)」の2つがリリースされました。
2023年には3つのサービスがリリース!
世界中で猛威を振るった新型コロナウイルス感染症が落ち着いた2023年以降、その反動として多くの飲み会が開かれることになりました。
2023年にはコロナ禍の反動として多くの飲み会が開かれることになり、複数人の男女による飲み会(いわゆる合コン)も増加をしています。
コロナ禍の行動制限がなくなり、日常生活が戻ってきた2023年には「コンパイキタイ」「&LEAGUE(アンドリーグ)」「Hanabi(ハナビ)」という3つの合コンマッチングサービスが同時期にリリースされました。
特に、「コンパイキタイ」は、日本で唯一「名刺を利用しての独自の会社認証機能」などの独自機能を搭載しています。
2024年は合コン・街コンなどの複数人のマッチングサービス(グループマッチング)が再流行する兆しです。
この中から合コンマッチングサービスの中で高いシェアを奪う会社が出てくるのか、それとも2024年に新しいコンセプトや機能を持ったサービスが出てくるか注目されています。
合コンの流行の裏に「マッチングアプリ疲れ」
近年は多くの男女が1対1で出会うことができる婚活・恋活マッチングアプリを使っています。
本気度の高い婚活アプリから、恋人が欲しい人向けの恋活アプリまでマッチングアプリの種類は様々ですが、これらのサービスが「効率性を追い求めている」という部分は共通しています。
機械的にスワイプやメッセージを返すことが「作業」のようになって面倒に感じたり、「マッチして実際に会ってみたが、印象が全く違う」と違和感を覚えたり、さらには条件などで相手をシビアに見てしまいデートが「面接」のような雰囲気になってしまうこともあります。
これは「マッチングアプリ疲れ」と呼ばれています。
マッチングアプリ難民となったユーザーに合コンが向いている理由
このような「マッチングアプリ疲れ」を感じたユーザーは、マッチングアプリの利用を一時的に控えるだけではなく恋愛からも距離を置く場合があり、その場合は「今後どのマッチングアプリを使っていいのか分からない」という「マッチングアプリ難民」となっています。
しかし、複数人が参加する合コンであれば、大切な友人やこれから仲良くなる会社の同僚や先輩と楽しい時間を共有することができます。複数人で安心感が生まれるのに加え、1対1では弾まなかった会話も盛り上がります。
「マッチングアプリ難民」の人こそ「パートナーを見つける為の出会い」から「自分が楽しく感じる出会い」に考え方を切り替える必要があります。
通常の合コンでは同じコミュニティーにいる異性に「合コンをセッティングして欲しい」と要望をするため、「全く違う属性の人」と出会うことにはならない場合がほとんどです。
しかし、日常生活を行なっていく上で接点が少ないユーザーと出会いたいというユーザーの欲求は根強く、手軽に合コンを開催することができる合コンマッチングサービスを利用するユーザーが増加しています。