4人に1人マッチングアプリが出会う時代
最近、婚活に関するこんな調査結果が公表された。
それは、「既婚者の4人に1人がマッチングアプリで結婚相手と出会っている」というもの。
マッチングアプリが25%でトップとなっており、次いで職場や仕事関係が21%、学校が10%、友人などからの紹介が9%、パーティーなどが5%となっている。
これは、こども家庭庁が15歳から39歳の2万人を対象に行った、結婚をテーマにしたアンケート調査の結果だ。
つい20年ほど前までは「出会い系」と呼ばれており、使っていると公言すれば眉を顰める人も多かった。
だが、「出会い系」は「マッチングアプリ」と名前を変えており、ミレニアム世代からZ世代に深く浸透してきている。
そして、遂に出会い方で最も多いのはマッチングアプリとなったのだ。
一方で、合コンなどが含まれる友人などからの紹介は9%と4位となった。
昔は出会いといえば合コンだったが、他の調査などをみてもZ世代などの若年層が「合コン離れ」を起こしていると言われている。
果たして、それは本当なのだろうか?
令和の合コンの最新事情とは?
近年の合コンについては、株式会社Mrk&Coが2023年に行った調査が参考になる。
「合コンに言ったことはありますか?」という問いに対して、30代以上は男女ともに80%が「行ったことがある」と答えている。
つまり、比較的年齢が上の世代にとって合コンは一般的なものであることがわかる。
その一方で、20代前半の合コン経験者は男性38%、女性も約50%止まりという結果となっており、他の世代と比較すると合コン経験が少ないことが分かる。
若年層が「合コンをしなくなっている」というのは間違いないだろう。
続いて「今後(も)合コンに行きたいと思いますか?」と聞いたところ、20代前半の男女の約9割が「行きたい/機会があれば行きたい」と回答した。
特に合コン未経験の多かった20代前半の男女が最も意欲を示すという意外な結果となった。
2020年から2023年までの4年に渡るコロナ禍の影響で飲み会が出来なかったことが、「合コンをしなくなっている」要因の1つと考えられる。
だが、20代前半の男女が「合コン離れ」を起こしているというのは正しい表現ではなく、コロナ禍で飲み会や合コンといったリアルな出会いの場が少なくなったことが大きく影響しているのだろう。
この調査から、合コンに興味を持っている人は多いものの、合コン場が開かれることが少なくなっているのがわかる。
2023年には、「コンパイキタイ」や「&LEAGUE(アンドリーグ)」などの合コンアプリが新たに誕生しているが、それらはコロナ禍で少なくなった出会いの場を増やそうというサービスなのだ。
令和の合コンはどうなっているのかをさらに調べているとところ見つけたのが、「日本合コン協会」なる組織だった。
日本合コン協会とは?
日本合コン協会は、東京都渋谷区にある一般社団法人だ。
設立は2012年なので、10年以上の歴史を持っている。
日本合コン協会は「結婚につながる合コンをしよう!」というテーマを掲げている。
合コンを活性化することで男女の出会いや恋愛意欲を促進し、「未婚化」「少子化」を改善することを目的にしているということで、これは厚生労働省やこども家庭庁を含めて国が行っている政策と流れが一致している。
主な活動としては、合コン関連のイベント、セミナー開催や、商品のプロデュース、飲食業界や各地域の活性化などがある。
また、認定インストラクター制度というものもあり、これは、「合コンマスター」という聞き慣れないものだった。
唯一無二の資格である「合コンマスター®️」
合コンマスターとは、「未婚化・少子化問題の改善」「飲食業界の活性化」「合コン文化のグローバル化」の3つの使命を担い、合コン文化の発展に貢献する日本初の“合コン幹事・主催者のスペシャリスト”の資格だ。
年に数回開かれる「合コンマスター認定講座」の中では、合コンの歴史から合コンに関する情報データやビジネス化する方法、合コンでモテる振る舞い方、合コンイベントの主催運営ノウハウ、合コンを飲食店の運営に活かす方法などを学んでいく。
講座終了後には日本合コン協会の「合コンマスター」として正式に認定され、もし希望すれば「合コンマスター」として優先的にメディア出演のご紹介などもしてもらえるという。
世の中には数多くの資格や講座があるが、ここまでユニークなのは見たことがない。
さらに調べてみると、講義を行う日本合コン協会の会長 田中絵音さんは、タレント活動の一方で累計2000回以上の合コンに携わってきたという。
2000回以上の合コンのノウハウが凝縮されている講座….これは参加しない訳にはいかない!
ということで、早速申し込みを行った。
合コンマスター認定講座への申し込み
合コンマスターの講座に参加するには、チケットを購入する必要がある。
日本合コン協会のPeatixのサイトに行き、そこでクレジットカードなどを使ってチケットを使って購入する形だ。
費用は、受講料(23,000円)と入会登録料(5,800円)を合わせて、税込28,800円。
この中には、講座で使うテキスト代・認定証書・認定カード代が全て含まれているのだ。
また、大学生、大学院生、専門学生限定は学割が使えて5,000円オフになるほか、合コンマスター第1〜10期生限定の再受講者限定チケットというのもある。
過去に受講済みで直近で合コンを開催する予定がある場合、5,800円だけで復習することができるというは、ありがたい。
Peatix上で支払いが完了していれば、あとは講座に参加するだけだ。
後半では、実際に参加した合コンマスター認定講座の内容をリポートしていく。
【取材協力】
一般社団法人日本合コン協会 (https://gokon-jpn.org)
2012年5月8日“コンパの日”に設立された団体。
「結婚につながる合コン」をテーマに、合コン関連のイベントの開催や商品プロデュース、合コン主催者のための資格講座などを行う。